資生堂(中央区銀座7)のトップクリエーティブディレクター澁谷克彦さんが手掛ける広告ポスターや、PR誌「花椿」などを展示するグラフィックデザイン展が現在、銀座「クリエイションギャラリーG8」(銀座8、TEL 03-6835-2260)で開催されている。
澁谷さんは1957(昭和32)年生まれ。1981(昭和56)年に東京芸術大学を卒業後、同年に資生堂に入社した。これまでに「レシェンテ」「クレ・ド・ポー ボーテ」「ZEN」などの商品広告や企業広告を手掛け、昨年10月に資生堂クリエーターのトップであるエグゼクティブクリエーティブディレクターに就任。今年4月に宣伝制作部長に就任した。
澁谷さんが第14回亀倉雄策賞を受賞したことを記念して開催する同展。受賞作品は昨年手掛けた「SHISEIDO」ポスターで、唐草と企業ロゴのタイポグラフィを融合させた同シリーズには6年前から取り組んできた。選考会では「資生堂のアイデンティティーとも言える唐草文様と長年付き合って、ついに新たな時代のものと生まれ変わらせた」点が評価されたという。
会場には、受賞ポスター3点に加え、過去6年間での同シリーズ、同社グローバル展開で手掛けた近作ポスター、企業PR誌「花椿」など約30点の作品を展示。これまでに、デザインを学ぶ若者などが会場に足を運んでいるという。
同社では4月8日に創業140周年を迎え、同社の歴史を映像化する「Stories do Shiseido」、グループ全社員が社会貢献活動を行う「未来椿プロジェクト」を始動。併せて、創刊75年を迎える「花椿」を4月号からリニューアルし、企業PR誌として「原点回帰」させた。澁谷さんは同号より、仲條正義さんの後を継いでアートディレクターに就任している。
4月20日19時10分より、澁谷さん、仲條さん、2009年まで同社宣伝部デザイン制作室顧問を務めた水野卓史さんが出演するトークイベントを開催。入場無料。要予約(現在モニター視聴のみ先着順で受け付け)。
開催時間は11時~19時。日曜・祝日定休。入場無料。4月27日まで。