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IMF・世銀総会に向け銀座で初の外国人「もてなし」企画-2万人来街見込み

IMF・世界銀行年次総会開催に向け、銀座エリア一帯で外国人来街者を迎え入れる準備が進む

IMF・世界銀行年次総会開催に向け、銀座エリア一帯で外国人来街者を迎え入れる準備が進む

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 日比谷、有楽町をメーン会場に188カ国、約2万人が参加する「国際通貨基金・世界銀行年次総会 2012」(10月9日~)開催に合わせて、銀座エリアでは飲食店、文化団体などが一丸となって外国人をもてなす「GINZA INTERNATIONAL WEEK」を実施する。

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 国際通貨基金・世界銀行年次総会とは、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の各最高意思決定機関である総務会が、毎年秋に合同で開催する会議。日本での開催は1964(昭和39)年以来2度目で、世界中の財務大臣・中央銀行総裁のほかに金融関係者、報道関係者など民間セクターからも多くの人が集結。期間中は大小約200の会議・イベントが開催され、公式で1万人、非公式を含めれば2万人の参加者が見込まれる世界最大規模の国際会議として知られている。

 メーン会場は、帝国ホテル(千代田区内幸町1)と東京国際フォーラム(丸の内3)。期間中は多くの関係者による混雑が予想され、帝国ホテルでは10月10日~同13日の宿泊予約を見合わせ。国際フォーラムでは10月9日~同14日の関係者以外の立ち入り制限を実施するなど、対応に追われている。

 銀座1~8丁目までの商店会や組合など33団体が加盟する全銀座会では昨年12月、財務省IMF準備事務局からの情報を受けて「全銀座会IMF世銀総会対応委員会」を発足。銀座の各施設・店舗での参加者の食事、ショッピング利用などを見込み、築地を含めた銀座圏が一丸となって外国人に特化した「おもてなし」を実施する。銀座エリアでの外国人対応イベントは初。

 日比谷・有楽町からの「入り口」となる数寄屋橋交差点の一角・ソニービルでは、屋外イベントスクエアに花と植物を並べて「日本の秋」を表現する「フラワーゲート」を展開(8日~14日)。館内では英語と中国語に対応できるスタッフを配置して、銀座のイベント情報、ストリート情報などを案内する(9日~14日、11時~19時)。

 老舗料亭「東京吉兆」(中央区銀座8)、「新喜楽」(築地4)、「金田中」(銀座7)ではそれぞれ、「料亭体験」と称して新橋芸者の舞踏と松花堂弁当を組み合わせた昼食メニューを提供(2万円、要予約)。「バー保志」(銀座6)、「スタア・バー・ギンザ」(銀座1)など銀座に構えるバー10店では「銀座カクテルナイトウィーク」と称し、マティーニやギムレットなど8種のドリンクをそれぞれ1,500円で提供する(ガイドブック持参が条件、9日~13日)。

 ほかに泰明小学校(銀座5)での子どもたちによる歌舞伎の実演(13日、要予約)や、銀座のギャラリーツアー(10日~14日)なども予定。英文ガイドブックも用意して、飲食、芸能、芸術と、銀座の幅広い魅力を紹介する。

 イベントを通して「日本のおもてなしと、銀座の安心・安全を外国人に向けてアピールしていきたい」と全銀座会亀岡成幸副理事長。

 実施期間は10月8日~14日。

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