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築地場外に「新市場」開設へ-水産中心に約93店舗、屋上広場も

晴海通り側イメージ。屋上広場までつながる大階段で人の流れを引き込む

晴海通り側イメージ。屋上広場までつながる大階段で人の流れを引き込む

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 中央区は12月12日、2014年度をめどに築地場外市場内の区有地約4000平方メートルに水産仲卸を中心に最大93事業者の出店を見込む新施設「築地新市場(仮称)」を開設すると発表した。

店舗内観イメージ

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 築地市場移転後の同エリアの活気とにぎわい創出を目指して、民間・区・区議会が参加する「新しい築地をつくる会」がまとめた。約400の食品関連店舗がひしめく場外市場と連携し、食のプロから一般客・観光客までを迎える「食のまち『築地』のにぎわいの拠点」とする計画。

 住所は中央区築地6丁目26番・27番。これまで駐車場、駐輪場などとして活用してきた約4000平方メートルの区有地で、波除通りを挟むように展開。波除通りと晴海通りをつなぐように広がる26番は「小田原橋施設」、築地市場に沿うように広がる26番は「海幸橋施設」とそれぞれ仮称し、施設間に連絡通路を設けて「築地新市場」と総称する。

 施設1階は、約20平方メートルを1区画として計93区画を並列。築地市場での仲卸業務経験が5年以上の法人などを対象に、2013年度から出店者を募集する。出店業者はおおむね水産79店舗、青果14店舗程度を見込み、早朝から営業して「鮮魚、青果の多品種・高品質の品ぞろえが実現できる施設」を目指す。

 施設2階は吹き抜け構造で、1階の各区画とはしごでつなげて倉庫・事務所として利用可能。1階店舗裏側にはターレーも通れる荷さばき道路を設置する。3階部には約700平方メートルの多目的ホールを整備。残りの部分は屋上広場として、ホールと一体的に活用しながら食育イベントなどの実施に対応する。晴海通り沿いには、屋上広場まで直接上れる大階段、エスカレーター、シースルーエレベーターなどを導入予定。通りから人の流れを引き込む狙い。

 本年度中に施設設計を完成させ、2013年度には着工予定。豊洲新市場開場の半年前をめどに、2014年度に完成を予定する。

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