東急ハンズ銀座店（中央区銀座2、TEL 03-3538-0109）7階の「インスピレーションコーナー」で6月15日、盲導犬チャリティーグッズの販売やワークショップなどを行う「もうどう犬応援days」が始まった。主催は一般社団法人盲導犬総合支援センター。同センターが2週間という長期のイベントを行うのは初めて。

昨年7月に開催した「盲導犬ふれあいキャンペーン」の1階特設会場の様子

　「盲導犬の同伴入店をお店で拒否されてしまうことが日常で起きている中で、盲導犬使用者と盲導犬を温かく迎えてくれる環境作りをしたい」という同センターの思いにハンズ銀座店が賛同。昨年2月と7月には「盲導犬ふれあいキャンペーン」を実施してチャリティーグッズの販売を行ったこともきっかけとなって、盲導犬の存在をより社会に広めることを目的に、今回の催しを開くことになったという。

　「インスピレーションコーナー」で盲導犬マーク入りの「軽量魔法瓶」（3,780円）、「チャリティートートバッグ」「チャリティーTシャツ」（以上1,620円）、「GUIDEDOGSコラボマスコット」（1,026円）などの盲導犬チャリティーグッズを展示・販売。21日・22日の11時～17時には1階エントランスにもチャリティーグッズ特設ブースを設けて、盲導犬が「仕事中」に付けるハーネス（胴輪）と同じレザーを使った「エコレザーストラップ」（1,620円）、盲導犬をモチーフにした「サクマGoGuideDogsドロップス」（540円）などを販売する。

　期間中、同店では盲導犬デモンストレーションや体験歩行、オリジナルエアーフレッシュナー作りなどのイベントを開催するほか、5階～9階には「盲導犬育成募金箱」を設置する。イベントスケジュールなどの詳細はホームページで確認できる。

　15日に行われた映画「犬と猫と人間と」の上映会イベントには、10人ほどの視覚に障がいを持つ人も含め、69人が参加。参加者からのアンケートでは「勉強になった」「目を背けてきたことに初めて向き合って、今後は関心を寄せていこうと思った」「周りの人にも伝えたい」などの肯定的な感想が多く寄せられたという。

　同店営業マネジャーの井上雄太さんは「当店には盲導犬を伴ってお買い物をされるお客さまもお越しになるが、盲導犬との接し方、日本での普及状況などについては恥ずかしながら正しく理解していなかった。2年ほど前、盲導犬総合支援センターの方に現状を聞く機会があり、日本がいかに盲導犬後進国かを知って驚き、全国各地からお客さまがいらっしゃる銀座店で盲導犬の現状を発信し、少しでも関心を寄せていただける方を増やすのは企業の社会的責任ではないかと思った」と話す。

　「オリジナルの盲導犬グッズを見て『かわいい！お店に置いてみたい！』と素直に感じ、チャリティーグッズの販売なども行うようになって今回のイベントの開催に至った。ぜひ多くの方にご来店いただければ」と呼び掛ける。

　開催時間は11時～21時（最終日は17時まで）。今月29日まで。