新商業施設「有楽町イトシア」テナント決定-45店舗が出店

10月12日にオープンする複合商業施設「有楽町イトシア」外観イメージ図。施設名称は「愛しい場」に由来。

10月12日にオープンする複合商業施設「有楽町イトシア」外観イメージ図。施設名称は「愛しい場」に由来。

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 有楽町駅前の再開発事業で10月12日にオープンする複合商業施設「有楽町イトシア」(千代田区有楽町2)の出店テナントが決定した。

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  再開発前の有楽町イトシア地区は、終戦以来土地が不整形に細分化、木造の小売店舗などが密集していたため有事の危険度が高いとされ、再開発の発端となる駅前広場の整備地区に指定されていた。1985年に有楽町駅前地区市街地再開発準備組合が設立されるが当時の計画が地元商店などの同意を得られず一時的に計画は休止。2001年に都市計画変更決定がなされ、現在の再開発に至る。施設名称は「愛しい場」に由来。

  同施設は、地階=「イトシアフードアベニュー」、1階~8階=「有楽町マルイ」、10階~20階=「オフィスゾーン」、地下でメーンビルディングとつながる4階建ての「イトシアプラザ」で構成される。商業ゾーンの総店舗面積は約2万3,605平方メートルで、地下2階~地下4階の駐車スペースは「タイムズステーション・イトシア」になる。

 核テナントとなる「有楽町マルイ」のフロア構成は1階=ファッション雑貨、レディスバッグ、化粧品など、2階=レディス、レディスシューズ、3階~4階=レディス、レディス雑貨、5階=レディス、ランジェリー、着物、6階=メンズ、メンズ雑貨、7階=メンズ、メンズシューズなど、8階=スポーツ、メンズバッグ、時計など。同店は同社初の試みとして利用者へインターネット調査やグループインタビューを行い接客を重視した店作りを展開。開店後も利用者の「生の声」を参考に店作りを行うという。

 イトシアフードアベニュー、イトシアプラザに出店するテナントは以下の通り。イトシアフードアベニュー(正式オープンは10月13日)=日本2店舗目となる「クリスピー・クリーム・ドーナツ」、ベトナムのお好み焼き「バインセオ」を主力商品として提供する新業態店「バインセオ サイゴン」、有名カレー店「エチオピア」「トプカ」「ドン・ピエール」「本郷プティフ」「デリー」5店のカレーが1皿で1度に味わえるという「東京カレー屋名店会」、宝塚を中心に展開する薬局・チトセファーマシーがプロデュースする薬膳スイーツ「C’s Garden」、イタリアで約200店舗を展開しているヨーグルトジェラートショップと日本で同ショップを展開する「YOLIVE TOKYO」がコラボし、デコレートジェラートを提供する新ブランド「Yogo(ヨゴ)」、日本初輸入ワインを含め約500種類以上の品揃えでワインバーを併設する「ヴィノスやまざき」など27店舗。

 イトシアプラザ=戦後から同エリアで営業していた甘味喫茶「甘味 おかめ」が出店するほか、「昔のヨーロッパのお惣菜」をメーンで提供するスタンディングバー「レクラン」、1,000年の歴史を持つイタリアのワイナリー「キャンティ」が経営するリストランテ東京第1号店「コルティブォーノ」のほか、映画館「シネカノン有楽町2丁目」がオープンする。テナント数は17店舗。

 1日の乗降客数が約32万人のJR有楽町駅前に位置し、銀座駅にも近い同商業施設は同エリアの回遊性を高める新商業施設として期待される。

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